低血圧による諸症状は、日常生活において、様々な支障をきたします。例えば朝、機嫌が悪く、家族につらくあたってしまう。オフィスでは午前中にどうしても仕事に熱が入らない、胃がむかむかして食事をきちんと取れない、夜はよく眠れない、などです。

午前中に調子が悪く、気持ちが憂鬱になるという患者さんをうつ病かなと思って診察してみると、その原因が低血圧だったということも少なくないようです。患者本人にしか、その苦しみが理解しにくい病気は少なくありませんが、低血圧もその一つといえるでしょう。

体の不調を訴えても、同情されるどころか、あの人は怠け者だからなどといわれることがあるの現実です。ヤフーの医療関係のニュースにコメント欄がある場合、「やる気がない」「貧弱だ」「なんでも病気のせいにするな」など、近年は特に冷たい意見が聞かれるようになってきています。

低血圧の原因が何らかの病気である場合、それを治療すれば症状は治まりますし、原因が明確でない起立性の低血圧の場合は、食生活の見直し、規則正しい睡眠などの指導、薬による治療や心理面の治療により、治すことが可能です。

動脈硬化が元で起こる脳卒中は健康長寿を阻害する重要な原因です。それを防ぐには高血圧糖尿病、脂質異常症などの管理を十分にすることが必要です。これは高齢者も若い方も同様です。

しかし、どの程度まで血圧を下げたらいいのか、どの程度まで血糖を下げたらいいのか、コレステロールはどうなとかというと、若い方々よりも少し緩めのコントロールでよいとされています。近年、血圧に関しては80歳以上の方も収縮期血圧は150mmHg未満にしておいた方が病気になりにくいという結果が報告されています。